とよなか市民環境会議とは

とよなか市民環境会議とは

会長あいさつ

「とよなか市民環境会議」は、平成8年(1996年)5月に環境問題に取り組む市民・事業者・行政のパートナーシップ組織として発足しました。 豊中市では、「環境のまち・豊中 ~未来を見すえ 地域のみんなで創ろう~」という【望ましい環境都市像】や【環境目標】、【基本姿勢】を市が策定する「豊中市環境基本計画」と、とよなか市民環境会議が策定する行動計画「豊中アジェンダ21」とが共有し、車の両輪のように協力し合いながら地球規模の環境問題に地域から取り組んでいます。このような協働とパートナーシップ体制による取組みは、全国にも類を見ない豊中の大きな特徴となっています。 本会議が、豊中における環境の保全と創造を更に推進するための中心的な存在となり、市民・事業者・行政の協働とパートナーシップに基づく連携を更に深め、環境のまち・豊中の実現に向けた取組みを一層推進していきます。

令和3年(2021年)3月
とよなか市民環境会議会長 豊中市長 長内 繁樹

豊中市長 長内繁樹

活動のきっかけ

1992年にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」で、21世紀に向けてわたしたちが行動しなければならない計画「アジェンダ21」が採択されました。また、「アジェンダ21」で提起している問題とその解決策の多くが地域に根ざしていることから、「アジェンダ21」の条文の中で、地域で市民・事業者・行政の参加・協力による課題解決のための「ローカルアジェンダ21」が必要であると明記されました。豊中市では、この「アジェンダ21」の策定を受けて、「ローカルアジェンダ21」を進める仕組みづくり・組織づくりを始めました。また、国の環境基本法の制定を受け、「豊中市環境基本条例」を1995年に公布し、特に第19条いおいて、「市民参加等」が明記されました。

豊中市環境基本条例 第19条(市民参加等)

第1項 市は、環境の保全及び創造に関する施策が、市民、事業者及び民間団体等の参加、協力等により効果的に推進されるよう、必要な措置を講じるよう努めるものとする。

第2項 市は、市、市民、事業者及び民間団体等が、地域の環境の保全及び創造並びに地球環境の保全に関して、相互の連携を深め、共同した行動等を推進するため、必要な措置を講じるものとする。

条例を踏まえて、豊中市は市内の事業者・市民団体・行政関係部局などに呼びかけました。豊中市長を会長、環境企画課(当時)を事務局に、153団体が参加し、1996年5月にとよなか市民環境会議が発足しました。同年6月には、結成記念シンポジウムを開催し、現在に至っています。 当会議の構成団体のように、多様な主体が相互に連携・協力して環境活動に取り組むことができるよう、当初から「協働とパートナーシップ」を打ち出してきました。1999年に策定した「豊中アジェンダ21」においても、めざすべき理念に「参加・協働」を盛り込んでいます。

結成シンポジウム

協働とパートナーシップ

当会議の構成団体のように、多様な主体が相互に連携・協力して環境活動に取り組むことができるよう、当初から「協働とパートナーシップ」を打ち出してきました。1999年に策定した「豊中アジェンダ21」においても、めざすべき理念に「参加・協働」を盛り込んでいます。

組織の構成

「とよなか市⺠環境会議」は、豊中市民の行動計画である「豊中アジェンダ21」を実際に進めるための組織で平成8年(1996年)5月に市内153団体(当時)の参加のもと、環境問題に取り組む市⺠・事業者・⾏政のパートナーシップ組織として発足し、現在は136団体で構成されています。(令和2年(2020年)6月現在)

活動概要

「とよなか市⺠環境会議」のワーキンググループが中心となり平成11年(1999年)に「豊中アジェンダ21」を策定しました。策定にあたっては机上の議論だけでなく、実際の環境保全活動や環境学習を行う中で、活動の成果を反映させた具体性のある行動提案にまとめたことが特徴となっています。 平成15年(2003年)にはワーキンググループが自立し、「NPO法人とよなか市民環境会議アジェンダ21」となり、「とよなか市⺠環境会議」の一員として「豊中アジェンダ21」推進の中心的な担い手となるとともに「とよなか市⺠環境会議」と連携して、多くの市民・諸団体が参加できる環境プラットフォームの役割を担っています。 また平成19年度(2007年度)には、市民の環境活動の輪を広げる一環として「とよなかエコ市⺠賞」を創設しています。

ワーキンググループ

沿革

1992

ブラジルで開催された地球サミットで「アジェンダ21」採択。

1995

2月〜
公害対策審議会が環境基本条例策定のために市内の団体へ意見聴取を行い、その後最終答申まで懇談会を開催。
6月
パネルディスカッション「豊中の環境と私たち」を開催。
10月
豊中市環境基本条例の制定

1996

5月
とよなか市民環境会議の発足。
6月
とよなか市民環境会議結成記念シンポジウム。
8月
ニュースレター第1号発行。

1997

6〜8月
豊中環境塾の開催。
9月〜
作業部会の設立(生活部会・産業部会・交通部会・自然部会)。
部会・ワーキンググループ会議で「豊中アジェンダ21」の原案作成。
12月
気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)でメッセージを展示。

1998

12月
地球温暖化防止活動大臣表彰(環境教育・普及啓発部門)を受賞。

1999

2月
(財)省エネルギーセンター会長賞を受賞。
3月
竹炭づくりプロジェクト始まる。
4月
「豊中アジェンダ21」を策定。同時に豊中市環境基本計画を策定。
7月
おもしろ環境学(企画屋本舗)が動き始める。
11月
生ごみ堆肥化実験プロジェクトが動き始める。

2001

9月
第1回環境フォーラムを開催。

2002

6月
毎日・地方自治大賞優秀賞を受賞。
12月
ワーキンググループが「豊中アジェンダ21推進会」として自立し、とよなか市民環境会議とは別組織になる。

2003

12月
とよなか市民環境展の主催が豊中アジェンダ21推進会となり、とよなか市民環境会議・豊中市が共催となる。

2004

6月
「豊中アジェンダ21」 の活動拠点として、環境情報サロンが開設。

2005

6月
とよなか市民環境会議総会で「豊中アジェンダ21改定版」を承認。
12月
市民環境活動発表会(エコ市民賞プレイベント)を開催。エコ市民賞創設。

2011

3月
NPOアジェンダがとよなか市民環境会議結成15周年記念行事を開催し書籍「豊中における環境活動の15年」を発行。
6月
とよなか市民環境会議総会で「第2次豊中アジェンダ21」を承認。

2015

6月
とよなか市民環境会議総会の開催が20回となる。

2016

7月〜
「第3次豊中アジェンダ21」の策定作業を開始。

2017

1月
とよなか市民環境会議発足20周年記念式典を開催。

2018

6月
とよなか市民環境会議総会で「第3次豊中アジェンダ21」を承認。