通常の業務活動を通じたSDGsの展開 公益財団法人とよなか国際交流協会

通常の業務活動を通じたSDGsの展開

公益財団法人とよなか国際交流協会

2023.03.22

団体概要

 公益財団法人とよなか国際交流協会は、「市民の主体的で広範な参加により、人権尊重を基調とした国際交流活動を地域から進め、世界とつながる多文化共生の社会をつくる」という理念を掲げ、多文化共生のまちづくりを進めている団体です。
 阪急豊中駅前にある豊中市立とよなか国際交流センターの指定管理者として、施設の運営及び事業の実施をしており、多言語相談サービスや日本語交流活動、子ども・若者支援事業など、約30の事業を約350人の市民とともに運営しています。
 外国人の支援、地域の国際理解を進めることで、出身や言葉、文化などの多様性を大切にし、誰もが暮らしやすい地域になるように日々、業務に取り組んでいます。1993年に豊中市により設立され、今年で設立30周年を迎えます。

環境の取組み

とよなか国際交流協会では、「子ども服のリユース活動」を行っています。とよなか国際交流センター事務局の前にコーナーを設置し、家庭で使わなくなった子どもの服や靴などを市民の皆さんに持参していただき、市民一人5点まで自由に持ち帰っていただいております。当初はフェイスブックなどで周知しておりましたが、現在では利用された市民がSNSを通じて情報発信していただいており積極的なPR活動は行っておりません。また、とよなか国際交流協会は基本的には場の提供だけを行っています。それでも、毎月50~100点程度のリユースが継続的に行われており、大きな事業効果があります。
 また、今年度は、日本語交流活動事業の一つである「おやこでにほんご(子育て中の外国人ママが、子育て中の日本人ママと集い、交流するプログラム。岡町図書館、庄内図書館、千里図書館で実施しています。)」として「芋ほり交流会」を行いました。芋ほり交流会は、外国人ママが参画しとよなか国際交流協会と協働で企画・実施している事業です。「花と緑のネットワークとよなか」さんのご協力をいただき、環境に配慮して栽培している「とよっぴ―農園」での芋ほり体験を通じて外国人親子・日本人親子が交流する体験型事業を実施しました。

参考:とよなか国際交流協会ホームページ https://a-atoms.info/

伝えたい想い

 とよなか国際交流協会の事務局長の山野上隆史さんによると、「子ども服のリユース活動」は多くの時間と労力をかけずに環境活動をできること、来館を通じて国際交流センターの認知や協会が行っている事業のPRを行うこともできており、費用対効果の高い活動だと言われておりました。また、環境活動を通じて親子の交流を深める事業を展開するなど本来目的を達成するための補助手段として環境に取組むことも重要と考えられていました。
 このように、事業者の環境活動が目的化することなく、普段の活動を通じて持続的な環境活動を行うことができるモデルだと感じました。

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