物流を通じた社会への貢献
特殊車輌整備工業株式会社
2023.08.25
団体概要
特殊車輌整備工業株式会社は1956年の創業以来、フォークリフトをはじめとした物流機器の販売・メンテナンスを行う企業です。さらにはフォークリフトによる事故を撲滅するための安全講習、運転の安全に関する啓発に取り組んでいます。また、棚入れや仕分け、集荷の作業を自動化した倉庫(自動倉庫)をはじめ、台車、ラック、パレットなど物流機器全体の販売やお客様のニーズに合った最適化の提案を行っています。
お客様目線で思考することを常々心がけてこられ、「しっかりとした整備技術・万全なメンテナンス教育に裏付けられた整備体制がお客様の信頼を得る第一である」との信念を守り続け、変化して行くお客様のニーズに応えられる経営を続けています。
環境の取組み
特殊車輌整備工業株式会社では、企業活動を通しての環境の取組みを行っています。主力のフォークリフトは、ガソリンを使用するエンジン型のものは環境への負荷が大きいことから、電気を充電するバッテリー型のものへ交換していくことをめざして、長年販売を続けておられ、現在は全国平均でエンジン型が若干上回るもののバッテリー型も同水準まできたとのことです。
また、エンジン型のフォークリフトは、バッテリー型に交換する以外にも、同じエンジン型でも出力性能と低燃費・低排出ガスを両立したモデルへの転換を進めることや、既存のバッテリー型のパーツ等を新品同様に取り替えるリメイク整備も行っています。さらに、フォークリフトの底部分にモップを取り付け、乗ったままでフロア掃除ができる「床美人」というオリジナル製品も開発・販売しています。
その他、近年は物流システムにも力を入れており、人手不足に対応できるようにコンピュータシステムによるフォークリフトの自動化・無人化や24時間稼働を実現しています。文書等については、可能な限りデジタル化して紙の使用量を削減し、照明器具はLED蛍光灯等を導入しています。また、社用車の購入をリース契約で行いリース会社はその得た収入の一部を教育支援のNPO団体へ寄付しています。
伝えたい想い
特殊車輌整備工業株式会社の光本専務は「1社でできることは限られているので、さまざまな場面で自治体、企業、団体、学校などと連携して社会貢献活動をしていきたい」とのことでした。「物流は社会を支える重要な業種だがなり手が少なくて人手不足。コロナ禍で物流が落ち込んでいる時でも製薬会社等は休みなく動いていた。物流機器が故障すると仕事が止まるので、故障しないようにがんばった。物流業界は学生や一般市民から見えにくい業界のため、国や市も人手不足の解消になるような取り組みをしてほしい」との想いを語られていました。