地域完結型のフードドライブ活動 株式会社ダイエー

地域完結型のフードドライブ活動

株式会社ダイエー

2021.06.10

団体概要

株式会社ダイエーは、1957年に設立したセルフサービスを主体とする商品の小売業等で、首都圏と関西圏に202店舗(2022年3月末現在)を展開しています。豊中市内では、曽根店、庄内店、豊中駅前店があります(千里中央店は休止中)。「お客さま第一」「地域密着」「現場主義」のもと、首都圏・京阪神地域における業界No.1の総合食品小売業の実現をめざしています。 豊中では、2019年度にとよなかエコ市民賞を受賞され、2021年度には豊中エコショップ認定制度ができて、初めて優秀エコショップに市内3店舗が認定されました。

環境の取組み

ダイエーでは、環境方針として省エネルギー、省資源の推進や、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進と廃棄物の削減・適正処理を主に掲げて取り組んでいます。
リデュース(削減)の取組みでは、前年の売り上げ実績から売れ残ることがないような発注・製造や、消費期限・賞味期限の迫っている商品の値引き販売により、廃棄する食品の発生を減らしています。リサイクル(再生利用)の取組みでは、食品残渣を堆肥化し、その堆肥を利用して兵庫県内のイオングループが運営する農場で生産した野菜を一部の店舗で販売しています。また、ペットボトルやトレーなどを店頭で回収し、リサイクルする活動は、多くのスーパーが実施するポピュラーな活動ですが、ダイエーでは1987年から継続して実施しています。

そして、リユース(再利用)の取組みでは、2019年2月から豊中市内の3店舗でフードドライブを開始しました。市民が家庭で食す予定のない賞味期限切れ前の食品(条件あり)を店舗で回収するとともに、店頭で売れ残った商品や、パッケージの破損した商品とあわせてフードバンク団体等へ寄付しています。豊中では、集まった食品を豊中市が運搬し、豊中市社会福祉協議会(社協)へ提供し、社協は市内の子ども食堂へ提供しています。豊中では、他地域と比べて食品の移動距離が少なく、市民の寄付した食品が別の市民へ提供される地域完結型の取組みとなっています。この取組みが評価され、2020年度には第1回消費者庁食品ロス削減推進大賞の審査委員会委員長賞を受賞しました。

参考:
株式会社ダイエーホームページ https://www.daiei.co.jp/
豊中市ホームページ フードドライブのページ
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kurashi/gomi_risaikuru_bika/genryou_recycle/fu-dodoraibu/fd.html

伝えたい想い

ダイエーの総務部で環境・社会貢献活動を担当している中山大輔さんによると、豊中市も進めているSDGsの目標達成に向けた活動の推進がスーパーマーケットにおいても不可欠になっており、脱炭素、脱プラスチック、食品ロス削減などに向けて様々なことに取り組んでおられます。スーパーマーケットには多くの市民の方がご来店される場であることから、商品を販売するだけでなく、様々な活動においてお客さまにご協力をいただけるよう努めていくとともに、店舗が情報発信の場となり、豊中市の更なる発展に寄与していきたいと考えているとのことです。先進的に進めているフードドライブにおいても食品ロス削減の観点だけでなく、社会福祉協議会を通じて、地域の子ども食堂の運営に少しでもお役に立てることをとてもうれしく考えており、今後も豊中でさまざまな関わりが増えていくことが期待されます。

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