豊中市私立幼稚園連合会 “もったいない”の気持ちを育む

“もったいない”の気持ちを育む

豊中市私立幼稚園連合会

2024.04.22

団体概要

豊中市内に初めて私立幼稚園が開園したのは1924年です。1932年には7園となり、1970年頃の幼児急増期まで次々と開園し、最高時の園児数は12,000人を数えました。それまでは私立幼稚園が豊中の幼児教育を担ってきたのですが、1968年に公立幼稚園が開園するにあたり、教育研究組織として豊中市私立幼稚園連合会を結成しました。現在では、豊中市内にある私立幼稚園33園が同連合会に加盟しています。当連合会は、大阪府私立幼稚園連盟の豊中支部としての位置づけで、府や市の関係部局との連絡調整、各幼稚園間の交流や情報共有等の窓口となっています。 幼児期という生涯にわたる人格形成の基礎が培われる極めて重要な時期に、情緒的・知的な発達、そして社会性を涵養するために、豊中市内の私立幼稚園(加盟幼稚園)では特色ある教育内容を工夫し、環境を整備し、地域に根ざした公的機関として、充実を図ってきています。その一方で、年々保育ニーズが高まっていることから、すべての園で預かり保育を実施しており、また大半の園で認定こども園の認可を受けています。
参考:豊中市私立幼稚園連合会ホームページ
https://www.toyonakakodomozaidan.or.jp/kindergarten/

環境の取組み

豊中市私立幼稚園連合会としての取組みは、NPO法人とよなか市民環境会議アジェンダ21が実施している機密書類リサイクルに参加しています。実施は年2回で、各回で希望する加盟幼稚園が申込みをし、処分する紙資源のリサイクルに努めています。また、その他の資源についても、加盟幼稚園でリサイクル活動を行っていましたが、こちらは取扱業者が事業を撤退したため、現在休止中です。
 加盟幼稚園では、それぞれが特色ある教育内容を展開しており、その中で環境の取り組みにつながることも多く含まれています。服部みどり幼稚園では、園内で発生するごみを普段からできるだけ園児自らが分別できるよう指導しています。また園の近隣で多く集めることができる松ぼっくりやドングリ、つる草など利用した自然の小物作りや、カブトムシの幼虫やエビを飼育し、生き物に触れる、観察する機会作りを行っています。 その他にも、服部みどり幼稚園は天竺川の堤防に面していることから、豊中市内で一斉に河川清掃が実施される際には、保護者の方を中心に園周辺の清掃活動に参加しています。

伝えたい想い

豊中市私立幼稚園連合会の次期の会長で、服部みどり幼稚園園長の三石深雪さんは、「日本は資源の多くを海外に依存しているため、リユースする仕組みづくりが必要です。そのため、小さな頃からリユースする習慣を付けることが大切で、簡単に手に入るものでも有効活用をはかり、“もったいない”の気持ちを育んでもらいたい」と話されました。また、「コロナ渦中で外に出る機会がめっきり減ってしまったけれど、これからは色々な自然体験をさせてあげたい」とのことでした。幼いころから“もったいない”精神を身に着ける取り組みで、自然にリユースする習慣を持った子ども達が育つことを願います。

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